2016/12/13

東大制作展2016”fake future”を見に行った。

いま住んでるとこ、東大の本郷キャンパスに近いんです。
歩いて10分くらい。

近所に、雰囲気のいい昔ながらの喫茶店があって、
たまにそこで東大生っぽい子が分厚い専門書開いて、コーヒー飲んでたり、
初々しいカップルが結構まじめな議論してたりする。


このあいだ、東大の本郷キャンパスで
fake futureという楽しそうな展示をやってたので行ってきました。


ちょうど紅葉一歩手前、くらいのいちょう並木で、
キャンパス内は近所の子供たちが遊んでたり、ご老人が写生したりしてました。




fake futureは、(以下引用)
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http://www.iiiexhibition.com/
東京大学大学院情報学環・学際情報学府の授業の一環、
学生主体でやってるメディアアートの展覧会。
普段の研究で培った技術や思索を、作品として形にすることで、より多くの方に最先端の研究に触れ、親しみをもっていただくことを目的としています。
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ということで。
最先端の研究に親しんでみるかと。


以下、僕が個人的に「おおー」と思ったもの。


・透眼(とうがん)

とあるプロセスを踏むと、
目の前にカメラが無いのに、自分の顔を撮影されている。
わかりやすく「えっ!?これどういう仕組み?」っていう。

画像引用:http://www.iiiexhibition.com/

わかりやすく驚きがある、からくりが知りたくなる。
「研究や技術への興味の入り口」があるなあ、と。


・READY TO CRAWL

3Dプリンターで作った、クマムシやトカゲ。
しかも「本来の」動き方を真似て、ちゃんと歩く。



うちの嫁がなぜかクマムシに異様な興味を示していた。

ただあの、「卵の状態で作成してそこから削り出してる」って工程が
個人的にぐっとこさせる大事なポイントなのに
そこがあまり展示スペースで表現されてなかったのが残念だった。


・ゆらゆら立体灯

画像に、とある細工を「1つ施す」と、
静止画のはずなのに動いて見える。
プロジェクションマッピングもの。



これは、展示が凄く良くて、
「なんで動いてるかというと、こういう仕掛けですよー」ってのが
30秒くらい眺めれば誰でもわかるようになっていて、
個人的に好きだった。


天国への階段、はメンテ中か何かで見られなかったのだけど
その他は、ほぼ全部見た。

面白かった。
また次の展示があったらぜひ行きたい。

東大って「赤門どーーーーん!」って感じなので
頭がよくない人が門をくぐったら、見えないバリアで跳ね返されそうな雰囲気があるじゃないですか
(※ありません)



でもちょくちょく面白いことやってるし、今後も色々やってくみたいなので
気になった人は↓
facebook
https://www.facebook.com/iiiexhibition/
twitter
https://twitter.com/iiiEx

で。

凄く面白かったからこそ、ここ改善されたらもっといいなーと思ったこと。

・展示をやってるよー!って案内が、校舎に入るまでほぼ皆無。

工学部2号館って、結構奥まった場所にあって、
入口に近い辺りは、土日だったのでいろーんな人たちがたくさんいたのですよ。
子供も大人も。

絶対、あの展示見て興奮して技術とかに興味もつ人いると思うの。
人員とか、学生主導でやってるから仕方ない部分あるだろうけど、

ほんと数10メートル先にたくさん人がいたので、
「ここでこういうこといまやってますー」って告知しても良かったのでは。
(※ネットは結構駆使してたので”あえてそうした”のかも)

・メディアアート側に比重が置かれすぎちゃってる展示がいくつか。

普段は、工学部の方たちなんでメディアアートをやりたい人、では無い気もしてて、
中には展示をみて、横にある説明をみて「ふーん」で終わっちゃうものもあった。
(メディアアート展の”あるある”だと思う)

一方、前述のゆらゆら立体灯みたく、シンプルに綺麗にまとまってるものもあって、
なんだか、展示のクオリティがバラバラ。
わかりやすく届けることがメディアアートの目的、ではないとわかっていても、
なんか、もやっとした。