2015/07/01

イノベーションとか、投資の動向とか、ぼーっと考えたダダ漏れメモ

昼飯たべた直後でぼーっとしてるのだが脳内で思考が止まらなくなったので、後日考えを整理するためにメモエントリーを書いとく。


たんなる走り書きメモなんで、出典とか参考リンクはあとから追記します(たぶん)



今日、たまたまリバネスのアクセラレータープログラムのリリースと、crewwが2.7億円の出資を受けたってニュースが出ていて、たぶんそれが思考のスタート地点。

僕はいまいる会社、今取り組んでいる事業の兼ね合いで、やたらと先端研究とか、投資がどこに向かおうとしてるのかとか、大企業が次の5年で何をやろうとしているのか(もしくは、どれだけ”やろうとしていることが見つかっていないのか”)みたいな情報について詳しくなっている。

あと、有難いことに最近は「波多野さんが何に取り組んでるか何となくわかったぞ」という人も増えてきたので「ちょっと一緒に話しましょう」と声をかけてくれる人も多くなった、ありがたい。

んでいろんな人と未来あるべき形とそこに向けて明日どう踊る?みたいな話をたくさんしてるのだが

ふと思うんだよな、前述のcrewwもリバネスも、あとうちもだけど、たぶんこの3者だけじゃなくてイノベーションを支援する文脈にかなり親和性高く繋がっている企業とか団体(官公庁とか国家もそうだし、グーグルやフェイスブックとあもだな)は総じてだと思うのだけど、なんかこう、身近なところからやっていこうという意識が強すぎないかなという感じがある(自分達に置き換えると、反省点というか)

日本で言うと、近年は大企業がCVC設立活発だったり、ファンドだアクセラレータプログラムだハッカソンだってのも活発なんで、別にそれでもいいと思うのも確か。
ちょっと前のブログに書いたけど、そもそも国からの科研費なんざ1企業が本気で研究開発に投資する金額にも満たないわけで(5,000億円>2000億円)、もっとばんばん企業は大学や研究機関と繋がったり青田買いしなきゃ!とか思っていいよな、グーグルにシャフトが買われた時のエピソードが一時期バズったけど、あんなふうに「日本のファンドや国は全然見向きもしなかった、海外のほうが価値を分かってくれる奴がいた、もうみんな海外出ようぜ、日本ダメだよ」の論調がでるよか100倍マシだ。

優れた研究者は海外出たほうがいいってとこは完全同意だけど。海外っていうか「優れてるなら行きたいとこに行けばいい、あなたは自由だし権利がある」みたいな。


これは普段から公言してるし、オフィスでも再三確認をしてるけど別に俺「日本を元気にしたくてやっている」という気持ちは1ミリもないんだよな。
ただ、日本だけえこひいきしないのと同時に日本を見捨ててもいない。インドもアメリカも日本も、みんなフラットに自由競争で買いたい会社を買えばいい、雇いたい優秀なやつを雇えばいい、使いたい技術を(権利問題はしっかりとやるとして)使えばいい。結果的に未来が訪れるスピードと数が多くなって、それに関わる「ヤバいやつ(超優秀)」が増えればいい、と思って僕はいまアレに取り組んでます。


そうなるとさー、10行くらい手前に戻るんだけど、やっぱ身近なところからやり過ぎだと思うんだ。って反省点が浮き彫りに。
たしかに企業はCVC作ったり新規事業チーム作ってって動きが活発で、お陰で僕らも相当ビジネスやりやすく伸ばしやすくなっている。これは2年前とは劇的に変わった、中の人達に聞いたこと無いけどたぶんcrewwとかリバネスもそうだろうな。イノベーションって言葉がこんなにバズワード化すんのもすごい話だし。でも、国内を向いてるんだよな。国内の有望ベンチャー知りたいとか、国内の大学でいい人達を発掘したいとか。

そこが、うーーーーーん。。。。。となるところ。

もちろん、距離的に近いことでコラボレーションを生みやすくしている事はあると思う。
「場の重要性」はあると思うよ、でも本当に「あるべきところにあるべきものが辿り着き、その結果イノベーションが起こり、時代が前進する」のに本当に場は最重要なんかな。シャフトの人達はグーグルとのつてはなかったし、目線を広く持たないと行動範囲が狭くなって結果的にイノベーションから遠ざかる感があるんだよな。

日本の現状のリソースって、技術の蓄積、民族的背景があるのか「人の勤勉さ」、教育水準がベースで高いところ、持ってる企業は金を持っている点、逆にエコシステムとか行政とかイノベーションが自然に起こるための法整備や税金とかの面はあんましダメ。

日本のいけてるベンチャーキャピタルがいまどこを向いてるかっつったら、海外じゃん。
東南アジアもそうだし、日本企業に投資する上でも国境越えて勝負できるものか、もしくは海外で勝てそうな人達への投資。

ってことは、本来であれば俺らとかcrewwとかリバネスみたいな会社は、もっとそういう投資の集まる場所にいって、支援することで(crewwならスタートアップ支援、リバネスなら日本の研究者の活躍の場、うちなら技術分析とかで)イノベーションも起きやすくなるし、たぶんリターンも得られると思うんだけど、そこがあんまり出来てない。

なんでかっていう理由もうすうすわかってる、投資対効果を「いつ」得られるか、が投資家の人達とどうしても揃えにくいんだよな。単純に言うと「既存事業がめちゃ儲かってるから長期目線の事業やろう」に完全になっていない点もあるだろうし。


僕がいまぼんやり思ってる日本発でのいい動き方ってのは、日本から金を集め(事業収益だろうがファンドだろうがなんでもいい)→それを海外に展開して外貨を獲得する(事業の海外展開でもいいし、投資によるキャピタルゲインでもいいし、企業をM&Aしてもらう、でもなんでもいい)→獲得した外貨を次世代に使う、ここを国にやらせず民間主導にする。だから教育系サービス大事だし教育機関(大学)が大事→イケてる奴が出てきたらどんどん海外に出るためのリソースとして活用、んで最初に戻る、1周目と2周目では金だけで勝負じゃなくて「世界一勤勉で多民族から理解不能なくらい細部に拘るヤバい人的リソース」をプラスαにしてる感じ


ただなあ、東南アジアが今後イノベーションの主役で他は用無しです、とまではいかないけど、必ず日本の企業の投資から生まれるわけでもないし、グーグルとフェイスブックやシリコンバレーの連中だけってわけでもないし、結局どれも「手法の1つ」に過ぎないので、なんか身近なところから感が強くなってることにちょっと危機感を抱いてます、っていうそういう脳内垂れ流し文章でした。


ほんとうに何も考えずにかいたけど多分「書いちゃいけないこと」は自然と避けてることはできてると思う。


これあとから自分で読み返したらどう思うのかなあ