先週、恵比寿で飲み会というか食事会みたいなことをしました。
元々、今年の初めに日本科学未来館に伺った時そこで働いている科学コミュニケーターの方とか、
ちょうどNHK NEXTWORLDの展示をしていてNHKエンタープライズの方とかと知り合ったのに、その後「またお食事でもいきましょうー」と言って数ヶ月経っちゃってたんです。
そういや他にもそろそろご飯食べながら互いの近況話したい人いるなあ
っていうか、この人達同士繋がったら面白そうだなあ
、、、、、あ。それいいじゃん。いっぺんに集まったら楽しそうじゃん。よし、食事会開こう。というのが発端。
当日は、WIREDでライターしたり多岐にわたって活動してる江口さんや、前職で一緒だった児玉さん、NHKエンタープライズでプロジェクションマッピングとかやってて美大卒だけど人工知能に興味がある子とか、科学未来館でサイエンスコミュニケーターやってるけど以前はアフリカで教師やってましたとか、合計8人くらい、そういう謎のメンツで集まりました。
ほんとはあと倍くらいの人を呼ぼうかなとか思ってリストアップしてたけど、そんな大人数じゃ仕切りきれないなーと思ったので8人で止めた。
人選に明確なルールは決めたなかったんだけど、
未来を見据えた話が好きそうで、ただ好きなだけじゃなくて何かしらの意見を持ってそうで、個々の体験やバックボーンを元に知らない人が聞いたら興味深いなって思える話をしそうで、自分自身が仕事などを通じてそれらに関わっていそう(評論家は不要)、なメンバー
言い出しっぺのくせして遅刻して一番最後に到着するというダメっぷりを発揮しましたが
会自体はすごく盛り上がったのでよかったかな、とか思ってる。
ていうかまたちょっと違うメンバーでやりたいなって。
どんな話したか、手元のメモを手がかりに箇条書き
・放送業界におけるドローンを利用した撮影秘話というか、苦労話
・24歳の子は「PHS」が何なのかわからなかったという事実にその場のおっさんたちが膝から崩れ落ちる
・NHK交響楽団がプロジェクションマッピングとコラボレーションした話
・紅白歌合戦で、最近先端技術を導入した演目があるけど、それに対する出場者(歌手)側の反応
・AppleWatchって「直接自分の体がネット回線に接続されている」感覚になること、がスマートフォンと決定的に違う点
それを支持するのか気持ち悪く感じで拒否するかは、装着して自分のアカウントを接続してみないとわからない
・アフリカにある小国「マラウイ」について
内陸国で、交易がなく、基本的に贈与の姿勢が強い。区分けでいうと「最貧国」だけどわりと気候がよく自分の畑でみんな自給自足できる
競争原理が働いてないので、フライドポテトの店が流行ると「お前もやれよ儲かるぞ」と隣にもポテト、そのとなりにもポテトの店、、、が立ち並ぶ。
・シンギュラリティ、AIの発達の先に見えてきそうな話として、人類はかなりアーミッシュになっていくんじゃないか
ル=グィン著の「オールウェイズカミングホーム」のような世界。技術は人と関係なく無限に進化と発展を続け人は自然に帰るっぽい感じ。よく発達した技術が人類を抹殺するとかいう予測もあるけど、人類と蟻って共存してるし別にお互い滅亡させようとしてないよね。それと近い関係なんじゃないのという話。
・そういえば、蟻って公園とか町中で見る地上を歩いてる奴は全部よぼよぼのおじいさんなんだってね、老人が夜中に徘徊してる感じなのかね
・地球の模型に頑張ってデータ解析してリアルタイムの状況を写しだしても実は面白みに欠けるよね。
視点を変えたり、時間の流れを変えたり、ランドマークを浮き立たせたり、デフォルメするだけでぐっと興味が湧きやすくなって、それは転じて「興味をもって学べるか」に繋がるよね
・◯◯さんのMacBookのレビュー文章ヤバいよね、文学の香りするよね。開始3行で「アティテュード」言うてるでおい
とかそんな感じの話を。詳細書いちゃうとネタばらしになるんでこれくらいで。
他にも色々話してた気がするけどメモってないや。
わりと目論見通り、みんな「ああそういう話題にはあんまり興味がないんだ」みたいな良くない意味での取捨選択してないし、児玉さんがわりとどんな話でも古典とか過去の研究とかを引用して話題に肉付けしてくれるし、個人的にはやってよかったなと思う。
翌日、参加してくれた人から「すごく自分の視野が広がる話が多かったし新しい繋がりもできて、呼んでくれてありがとう」と言われたのも嬉しかった。
最近、薄々わかっていたのだけれども、僕の周りには面白い人が多い。
というか、僕の仮説が間違っていなければ、
・世の中に面白いことをやろうとしてる人が増えてる(&諸々のツールで可視化されやすくなってる)
・僕自身がそういう「この人は面白い!」というのを検知するセンシング能力みたいなものをもってる。「一見面白そうだけど違う」人と「普通そうに見えて実はヤバい」人を嗅ぎ分けてる気がする
んで、オンラインツールで可視化されやすくなったからこそ、デジタル信号に転換しづらい「エモさ」とか「嗅覚」とか「独特の角度」みたいなもんが日に日に大事になってる気がしてる。論理的すぎて理路整然としていると「置き換え」も簡単にできちゃうんだろうなって。
僕自身は、どっぷりアカデミア出身ではないとか、一流大学~大企業コースじゃないとか、エンジニアじゃないから自分が純然たる作り手ではないとか、なんかよくも悪くも「無所属」な感じも、ああこれは弱点ではなくむしろ僕しかできない諸々のことがあるんじゃないの?って最近思ってる。
Connecting the dots大事だよね、自分の経験を重ねていこうぜ繋げていこうぜ的な話はまあ当然として、僕はなんかもっと全部繋げたいというか、地球上ぜんぶ1個の生命体として定義して、それをConnectしたいんだよな。
別に僕がなにかアクションを起こさなくてもconnectするんだけど、もっとこう「僕から見えてる凄いもの」と「それと繋がったら一番やばそうな化学反応」の確率を上げたい。脳内ではこれを「接続性、、、接続性、、、」っていいながら捉えている。呼んだ人たちも1to1で「こことここ」って考えてないけど「この辺りの領域と、たぶんこの人がもつソーシャルグラフはなんかやばい」とか思って人選してた。というかいま書きながら思い出した。
たぶんいつになるかわからないけどこういう会みたいなのを第二回、第三回とやってくつもりなんで、その時はみなさまよろしくおねがいします。
あと、僕お酒飲めないですけど「面白そうな場」に誘われたらフットワーク軽くいくんで、呼んで下さい。手ぶらじゃいきませんよ。わりと幅広く「なにかしら面白い話」しろと言われたらしますから。