----------------------------------------
※この文章は、イベントから帰ってきて興奮冷めやらぬまま
ものすごい勢いで15分程度で書きなぐったものです
実年齢に不相応な『青さ』爆発ですが、ご了承下さい
----------------------------------------
5/3(水)六本木ヒルズ【TOKYO M.A.P.S】
・気温23度
・突き抜けるように晴天
・風が強めだけど逆に心地いい
・GW中で前日も翌日も仕事は休み
かつて、前述したようなかつてないくらいの好条件下で音楽に触れた事が果たしてあったのか?
記憶に無いくらいでしたが
東京のど真ん中、六本木ヒルズで開催されたTOKYO M.A.P.Sを観て来ました。
http://www.tokyomaps.jp/
今回のイベントは、オーガナイザーが菊地成孔だったのですが
コンセプトに掲げられたテキストに、完全にヤラれてしまいました
以下、引用
----------------------------------------
世界同時不況時に響かせたいジャズ+α
もういい加減、癒したり癒されたり、スローライフで凌いだり、草ばかり喰ったり、そんな事ばかりではサヴァイブ出来ないと、薄々解っているでしょう皆様。
ちょっと前の流行語である「勝ち組」が、フランス革命直前の貴族の様な物であって、枕を高くして眠れない事も、すっかり解っているでしょう。
温暖化なんつってるけど、じゃあ何でこんなにいつまでも寒いわけ?
ディフェンスばかりでは、生きている心地がしない。
オフェンスの方法が解らない。
そうした乱世にこそ、JAZZが最も生き生きとするのだ。という事を世界に伝えるのがワタシに与えられた天命です。
たった二日間ではありますが、ワタシがオーガナイズするフェスをお楽しみ下さい。
そこには、日本の都市文化から去勢されてしまった、あらゆる攻撃的な生命と優雅があります。
http://www.tokyomaps.jp/organizer/
----------------------------------------
これはもう何度読んでもたまらん。
僕が普段いろんなジャンルの音楽を雑食的に好きになりながらも結局、自分のホームと呼べるのはジャズであり
それと同時に【なぜジャズなんだろう?他のジャンルだってあんなに好きで没頭したのに】という自問に対して、うまく言葉に出来なかったところをピンポイントで突かれている。
あまり特定のジャンルを名指ししちゃうと、それを好きな人たちの気分を害してしまうので
あえてオブラートに包みますが
僕が過去人生において好きになったアーティスト、ジャンルというのは
すごく乱暴に言ってしまうと全て
『『どうせ』から会話が始まる、あきらめ』
『互いに同じくらい酷い、という共通観念によるなぐさめ、もしくは安堵感』
『卑屈さからくるシニカル』
『現実逃避甚だしい享楽性』
と呼ぶべきもので、まあだからこそ当時好きになったんだろうなっていう。
音楽雑誌の場合、基本それ『だけ』だったりするし
けどJAZZにはそれが無い。
基本スタンスが『オフェンシブ』だから。
この日集まったメンツは、かなり都会的に洗練されたジャズだったので
テキストでいうところの
----------------------------------------
そこには、日本の都市文化から去勢されてしまった、あらゆる攻撃的な生命と優雅があります。
----------------------------------------
これはちょっと言いすぎだと思うけど
矢野沙織やクオシモードはジャズの事を『難解で、御高くとまっていて、行儀のいい大人の音楽』とかいう誤認を解いて大衆に届けるのに一役買っていると思うし
soilからスピンオフしたJ.A.Mはかなり本格派なピアノトリオだったし
なにより、菊地成孔クインテッドライブダブがガンガンに攻めていたのが痛快だった
特に藤井信雄の叩くドラムは、死線を彷徨い(おおげさ?)腎臓を摘出した男の内側から出る迫力が強烈なダブ処理と絡み合って文字通り格の違いを見せ付けた気がする
ヒルズのアリーナは、そのまま上を見上げるとヒルサイドレジテンスがどーんと聳え立っていて
たまに、横の319号を麻布十番から青山方面にもの凄い排気音を出しながら高級車が駆けていく
そんなロケーションで聞いちゃったもんで、中盤以降はずっとニヤニヤしながら聞いてました
なんだこれ、ジャスト過ぎるだろ、と。
あんまり頭の中でまとまって無いので
うまく言えないんですが、とりあえず明確なのは
もし、僕と同じように過去に少なくともジャズをかじった事のある人で
最近は楽器弾いてないなあとか、
ほんとはまたちょっとやってみたいなあ、とか思ってる人は
2010年のいま、ジャズを演らないっていう選択肢は無いんじゃないかと思った
ロックやフォークは昔の彼女を思い出して泣いたり、死ぬことばっかり考えているけど
ジャズやラテンは目の前の女を落とすことと、殺すことばっかり考えている。
解析ツール入れてみてわかったのですが、結構このブログっていろんな場所から見られてるらしく
その中に多少はいるであろう、プロ・アマ問わずプレイヤーの方へぜひおすすめします。
たぶん、凄くいい感じに鳴ると思うんだけどなあー