2011/01/10

映画『ソーシャルネットワーク』観に行ってきました(試写会)




昨日、日経エンタテイメント主催の試写会に当たったので

Facebook創設者マーク・ザッカーバーグを主人公にした映画
『ソーシャルネットワーク』を観に、一ツ橋ホールへ行ってきました。


会場は定員800人で、大入り満員。
試写会のチケットも、僕の知り合いは結構外れてて
先着順で間に合ったのが相当ラッキーだったなと。

facebook/ベン・メズリック

¥1,680
Amazon.co.jp
↑これが原作。

で。肝心の映画のレポートですが。
大枠で史実を元にした映画なので、ネタバレ気にせず書いちゃいますので
ご了承下さい。

そもそも、監督がデヴィット・フィンチャーって時点で
題材うんぬんではなく、かなり期待していた訳ですよ

『セブン』『ファイトクラブ』『ベンジャミンバトン』の監督。

映画の感想を一言でいうと
『凄く、面白かった』

大事な事なので二回言います
『凄く、面白かった』

普段ネット系サービスやソーシャルサービスに縁遠い、
なんなら、『FACEBOOKってなに?なんの本?顔の本?』くらいの
全くサービス知識ない方でも普通に楽しめるレベルだと思います

勿論、ぼくのようなネット系サービス、ソーシャルサービスに近い
なんなら、原作をしっかり読んだ上で
『あのザッカーバーグの映画が遂に公開になる!うおおおお!』
ってわかりきった人は無茶苦茶面白いと思います

ていうかあの、この映画観終わった後で
『なんかもう居ても立ってもいられなくなった!』ってならない人は、
ベンチャーとか起業とか向いてないから

いますぐ公務員やるか大企業で安穏と働いたほうがいいと思う。
(特に男の人)

ストーリーは、ザッカーバーグが大学の寮で『ザ・フェイスブック』
(※当時はTHEが付いていた)を立ち上げて、
それが瞬く間に全米中の大学へと、口コミで広がっていくさまを
彼が経験する2つの裁判(共同創設者のエドゥアルドと、ウィンクルボス兄弟からの告発)
における回想という形で同時進行していきます

この映画の導入部分に2つの印象的シーンがあり、
そのシーンを経ている事で
中の世界にぐっと入り込み易くなっています。

それは
1)当時の恋人エリカと、口論するシーン
2)エリカに振られて、小走り気味に寮へと戻るシーン
(このシーン、かなり長回し)

口論のシーンでは、頭の回転が良過ぎてエリカとの会話がちぐはぐになり
更に天才肌のためか、細かい配慮に欠けた事を言いエリカを怒らせてしまう
ここでザッカーバーグという男のキャラクターがしっかり伝わってきて

小走り気味に寮へと戻るシーンで、アメリカ独特の『大学生活』が伝わってきます
(全米中から学生が集まる全寮制で、様々な人種の学生が居て、いくつもの寮がある)

この2つのシーンを丁寧に見せる事で、その後スムーズに感情移入が出来たのではないかと。

僕、この映画観終わった後にあまりに興奮状態になってしまいまして
(なんというか、体中が熱くなって、まあ他に確実な理由がありますがここでは割愛)
とにかく早く家に帰ってPCの前に座り、仕事がしたい!色々着手してるもの進めたい!
ってなって。

そのくせ帰りの電車で3駅くらい乗り過ごしてるんですけどw

映画の中に、全身が震えるような印象的なセリフが4つあったのです
(※ここ、若干ネタバレです)
----------------------------
『君はパーティを11時で終わらせるつもりか?』

『小さな成功をいくつも手に入れて、それが一体なんなんだ?
 マスを14匹釣り上げて、その写真を額縁に入れて飾る奴がいるか?』

『君が夏の間にこのサービスを100校へ拡げている間
 俺は2大陸に拡げるよ』

『【THE】を取るんだ。【Facebook】シンプルなほうがいい』

----------------------------
※セリフ自体はうろ覚えですが、意味はしっかりあってるはず

しかもこのセリフは『ザッカーバーグではない、他の登場人物によって発せられている』んです。

ここだけ抜粋しても、『?』って感じですが
書いてる本人は昨日の事を思い出して、もうタイピングしてるだけで手が震える程です。

ブログのタイトルにあるとおり、twitterで素性を晒しているとおり
僕もやはりネット系業界に生きるはしくれとしてですね

なんというか
『うわやっぱり俺間違ってなかった!』っていう感情と
『だったらもっと早く!もっと早くやんないと!何やってんだ俺!』
っていう2つの感情が、前述した4つのセリフによって
完全にレッドゾーンまで高ぶってしまったわけです。

まあそのせいで、渋谷で降りるはずが駒沢大学まで行っちゃったんですけどw

映画の中で、準主役級として扱われる2人
ナップスター創設者のショーン・パーカー
共同創設者CFOであるエドゥアルド・サベリン

この2人の決定的な違い、
そして主人公のザッカーバーグとの違いは
以下の6つだと思ってます

・スピード
・シンプル思考
・サービスへの圧倒的な愛情
・クールかどうか?にこだわる
・大きな絵を描いて、ビジネスを動かす
・過去の功績に囚われない


広告収入に拘ったエドゥアルド

THEを取ってシンプルなネーミングにしろとアドバイスしたショーン

彼女に詰め寄られた際、実はプロフィールの変更方法すら知らなかったエドゥアルド

すぐに西海岸行きを薦め、色んなファンドへ次々とアポを取ったショーン

1人ニューヨークへ残り、地下鉄を乗り回してスポンサー探しに奔走したエドゥアルド

初めてザッカーバーグと会った日に『パーティを11時で終わらせるのか?』と言ったショーン

自分がCFOだ!と言い張ったエドゥアルド

2人が映画の最後でどうなったか。
そして、主人公のザッカーバーグは
前述の6つのポイントに対して、どうだったのか

改めていま思い返してみると
ここが、この物語における重要ポイントなんだなと感じます

そしてこの映画の主人公マーク・ザッカーバーグは
未だにFacebookのCEOとして日に日にそのサービスを充実させて
全世界で利用者数を伸ばしている。

ってことはですよ

僕も、僕ら(会社の人達)も、映画の中で描ききれない
『その後』の登場人物の1人として、頑張ろうと思いました。
(なんかよくわからない締めになったなーw)

本当に慢心でも虚勢でもなく、大真面目に考えて
頓智ドットが『そこ』に行くのって
そんなに想像を絶する程遠い場所じゃない気が、

するんですよねえ。。。。

(とりあえず、会社のみんなは観覧必須でお願いしたい)