2010/09/12

『イイネ!』ボタンと日本語の面白さについて

実はもう、3週間くらい前の出来事だったのですが
結構興味深いことなので、改めてブログにまとめます。

事の発端は、僕のこのつぶやきです。
http://twitter.com/zrnnhtb/status/21996765500
--『いいね』ボタンってネーミングどうにかならないのかな?もっと日本語ならではな言葉。。。なんだろ、必ずしもいいと思ってなくても共有、拡散したい感じ。


これに、何だかあれよあれよという間にRTがついて、
気がついたら20個近くいろんな意見を頂いたのです。


例えばね、何か参考になるウェブページを読んでて
『ほぉ〜参考になるなぁ』と思って最後まで読んで

【イイネ!】ボタンが現れた時に、

(いや、、確かによい記事だなって思ったけどさ。そんな元気なノリで『イイネ!』って言われるとさ・・・何ていうかそこまでの程じゃないし・・・押すの止めておこう・・・)

って思った経験、あなたも一度くらいあるのでは無いでしょうか?
実際、僕はこれで押すのを思い留まり、こっそりお気に入りに登録した事が何回かあります。

でも、それってソーシャルサービスにおいて凄く良くない事だと思うんですよ

『イイネ!』って程じゃないけど、周りに『こんな事書いてあったぜー、結構これはこれで参考になる見解だと思わない?』

って伝えたい時ってあるじゃないですか。

これって、当然facebookの『LIKE!』ボタンの和訳だと思うんですけど
いやそうじゃなくてさー。なんつうの?

http://twitter.com/zrnnhtb/status/21997842166
--さっきの『いいね!』を別の表現に、のツイートにどしどし返信が来てます。僕のこだわりは『日本語ならではの表現』『反応するのは必ずしも支持する時だけじゃないから、その意味も含めたい』『ソーシャル性として、自分自身の気持ち半分、周りの人達へ投げかけるような言葉』

こういう事なんです。
・日本語『ならでは』のど真ん中な単語
・イイ、賛成、だけじゃない意味を内包できる
・自分自身の(イイ!という)気持ちだけじゃなく、周りの人に『これ、どう?』って伝える


例えば音楽。
佐野元春、桑田佳祐、小沢健二が切り開いた、日本語ポップスの可能性のように
ソーシャルメディアの世界でも、日本語の可能性を突き詰めてみたく無いですか?

本題離れているようで、結構本音です。

その点、twitterのretweet(リツイート)って良く出来てるんですよ
無言のRTだったとしてもあれって、

参考になる、こいつこんな事いってるぜ(晒し)、俺は必要ないけどこの情報って周りの人は欲しがってそう、お前の意見を広く広める為に協力してあげるよ・・・

色んな意味を含むじゃないですか
で、受け取る側も独自の解釈で構わない。

twitterが世界的に見ても、異様に日本で使われている量が多いのって
そういう『言葉あそびでコミュニケーション』する文化だからだと思うのです

(勿論、2バイト言語が140文字以内で使いやすいとか、携帯の普及度とかあるんでしょうけどね)

結局、現段階でものすごい『ど真ん中』な言葉が何か?は僕の中でまだ結論出てないですし
それはもしかしたら外来語・カタカナ英語の可能性もあるんですけど

せっかくこんなに表現豊かな言語の国に生まれたのであれば
世界に出て行く為の英会話勉強と同じくらい

日本語の可能性についてずっと考えていけたらな、と思ってます。

・・・ま、イイネ!でもいいんですけど
何かひっかかるじゃないですか、
『イイネ!も言いたい時に言えないこんな世の中じゃ、ポイズン』的な。